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誰もが羨む美しいお肌、「みずみずしく潤った、ハリとつやのあるお肌」を手に入れるために…
お肌の保湿の仕組みについて正しく理解しましょう。

お肌の保湿の仕組み

正しいのはどちら?

はじめに、角質層の様子を表した下の2つの図をご覧下さい。

一見、右のBが水分がタップリあって潤っている様に見えます。
「水分が蒸発しないように脂質(油)がフタをしてるので、お肌が正しく保湿されているのはBの状態だ!」と、
殆どの方はお肌の保湿をこの様にイメージなさっているようです…
この「誤った認識」は、間違ったスキンケアを続けてしまう原因の一つです。

角質層の様子をより正確に表すのは、実は左のAです。Bの「水分の上を油がフタをする状態」が正しいとすれば、角質細胞はまるで海を漂う流氷の様な存在になってしまいます。
「Aには水分が無いじゃないの、脂だらけだわ!」とご指摘を受けそうですので、もう少し詳しく見てみましょう。

細胞間脂質

上の図は、Aの角質細胞の間にある「細胞間脂質」を拡大したものです。 細胞間脂質は角質細胞のブロックをつなぐセメントの役割を果たします。 細胞間脂質は油脂でありながら片方に水と結びつくことができる親水部があり、水分と油脂が層状に10〜20程度交互に積み重なることで水分を逃がさないように挟み込む形をつくります。 こうして水分と油分のバランスを保ちながら、お肌の柔らかさや潤いの元にもなっています。この層状の構造のことを「ラメラ構造」と言いますが、 角質層の厚みは僅か0.02mmですから、ラメラ構造はかなり緻密で、水分の層・油脂の層ともに非常に薄いことがわかります。

極薄の水分の層と油脂の層が幾重にも重なることで、体内の組織を守って体液や水分が漏れ出すのを防いだり、反対に外部から体内に余計な水分・油分や病原菌、 化学物質等が侵入するのを防いでいます。 この様に水と油が交互に層を形成できるのは、「細胞間脂質には特殊な界面活性の仕組みがある」からです。 細胞間脂質の減少や密度の低下は、角質層の水分保持能力に大きく影響します

この緻密なラメラ構造のことを知ってしまうと、「化粧水で水分を補って、乳液でフタをする」という表現はとても
大雑把で、お肌の保湿のことを正しく表していない
ことがわかります。

乳液では乾燥は防げない

おうちでチャーハン、パラパラにおいしく作れますか?なんだかベチャっとしてませんか?
ご飯粒を油で膜を作る様にして炒めても、結局はご飯粒の中から水分が出てきてしまうからなんです。
油の膜だけでは水分を守れません…
似た様なことが貴方のお肌でも起きているかも??

化粧水で水分を補給してその上からいくら乳液を塗ったとしても、乳液では細胞間脂質の様なラメラ構造は作れませんし、水と油は混ざりませんので角質の間に安定した形で水分を留めておくことができません。 乳液によってお肌表面に膜が出来たとしても、水分を安定して留めておく力(角質層そのものが水分を保持する力)が弱ければ、結局は水分だけ蒸発してしまいます。
これがお肌に水分量を保てない、化粧水+乳液で乾燥が防ぎにくい理由です。

乳液等で必要以上に油分を与えると、角質層は水分と油分のバランスが崩れた状態になってしまいます。毎日のスキンケアが本来のお肌の姿とかけ離れた状態にしてしまうものでは、保湿できないのはもちろん、美しいお肌を手に入れることはできないのではないでしょうか…

(※一般的にご説明したもので、特定の「化粧水」・「乳液」を示したものではありません)

NMF

NMF(Natural Moisturizing Factor)と呼ばれる「天然保湿因子」もお肌の保湿に重要な役割を果たします。角質層では角質細胞内とそれを取り巻く細胞間脂質に存在します。 NMFは真皮で生まれた細胞が角化する過程でタンパク質が分解されて作られる、水分を取り込む「吸湿性」と掴んだ水分を放しにくい「保湿性」に優れた、アミノ酸・PCA(ピロリドンカルボン酸)・乳酸塩・尿素・ミネラル等を総称したものです。

角質細胞内部にもNMFが存在することで水分が保たれやすくなる仕組みがあり、水分が不足すると弾力がなくなり硬く干からびた状態に近くなります。 周囲の細胞間脂質との接着密度も低くなり、お肌の透明感も失われます。お風呂に入ると角質は水分を吸収して一旦は「ふやけた状態」になって潤った様に感じられますが、 お風呂から上がるとどんどん蒸発し始めて、また元の乾いた状態に戻ります。やはりNMFの働き以上には角質細胞内部に水分を留めて置くことはできません

新陳代謝機能の低下やターンオーバーサイクルの乱れ等から上手くNMFが作られないと角質層の水分保持能力が低下します。また、過度のお手入れや過剰な洗顔もNMFを減少させてしまう原因となります。

皮脂

皮脂は皮脂腺から分泌される脂質で、汗などと混じりあって皮脂膜の形でお肌の表面を薄っすらと覆います。皮脂は脂肪酸を含んでいてお肌表面を弱酸性に保ち、付着するウィルスや病原菌が繁殖しないようにしています。また、耐水性を保つ役割もあります。

皮脂や汗は皮膚常在菌の活動の源となり、その結果の産生物質が更に皮脂や汗と混じり合い、お肌表面をしっとり柔軟にさせて細胞間脂質の流失を防いだり、摩擦を減らしてお肌表面が傷つくのを防いだりしてお肌の保湿システムを守るのにも役立つ天然のクリームです。

皮脂は、分泌が多すぎるとテカリの原因にもなり、アクネ菌(プロピオニバクテリア)が増殖して炎症を起こすとニキビができるので、汚いもの・嫌われものに思われがちですが、反対に少なすぎるとお肌は傷つきカサついて肌荒れを起こしてしまいます。また、お肌がアルカリ性に傾くとアルカリ性を好む病原菌が付着して増殖し始め、お肌だけでなく身体にも重大なトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。清潔さを保つのは良いことですが、洗顔などで必要以上に皮脂を取り除いてしまわないことが大切です。

細胞間脂質とNMFと皮脂と水分

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